清水坂をふらふら登っていたところ、せっせとお昼御飯のちらしを配っている女の人がいました。私はその時レンタサイクルの店を探していたのでちらしを受け取りつつ店の場所を聞きました。
教えてもらってレンタサイクル屋に向かうも、その時は別にその店に行こうと思ってはいませんでした。なぜなら私は気楽な一人旅。自転車ぶいぶいこぎながらお昼御飯は適当にお弁当でも買って外で食べようと思っていたのです。や、安いし。（笑）

自転車を受け取り、さてこれからどこ行こうと思っていたのですが頂いたちらしが妙に気にかかります。なんつーか、こてこての手作りなんです。そのお店は清水坂をちょっと右に入ったところにあるので彼女は人通りの多い清水坂でちらしを配っているのですが、店の位置を示す看板もとてもかわいらしくこてこて手作りしているのです。
「おばんざい あやんちでお昼ごはんいかがですか？ 京の今日のお昼ごはん…（以下メニュー）」
1050円かー。小ぢんまりしてるし一人で入るにはいい店かもなーと思い入ってみる。

……！ ほんとに小ぢんまり！（笑）
昭和に建てられた一軒家をそのままお店にしたような感じです。ちょっとぼろい感じが郷愁を誘うような。そして内装も一生懸命かわいらしく飾りつけた感じ。
ちょっと写真がないのが残念ですが昭和レトロとか天然生活とか、そういったものが好きな人ならオッケーでしょう。

聞いてみると一人でお店をしているようです。（で、やはりお名前はあやちゃんらしいです。）効率的に御飯を出せるよう、工夫が伺えます。
お昼ごはんのメニューは「京の今日のお昼ごはん」のみ。席に着くと注文を聞かずせっせと湯豆腐やおかずの準備をしてくれます。お茶はポットに入れて既に席においてあるのでお客はのんびりお茶を注ぎます。
おかずも既に盛り付けてあって出すだけにしてあります。焼き魚だけはその場で焼いてるのかな？
デザートまで出すと、あやちゃんは客がごはんを食べてる間もささーっとちらしを配りに行くのでした。

で、客が出ようとするとあやちゃんはいない。
その時は大声で呼び戻すのです。「お金、ここに置いとくよーっ」とか「すみませーん！」とか。（笑）

ちょっと恐ろしくなって食い逃げされたことはないのかと聞くと今のところは無事に払っていただいてますーとのこと。
なんというか、手作りのあったかい感じがみんなを優しい気持ちにするのかな。

ご飯はおばんざいだから本当に一般家庭のおかず、と言う感じです。煮つけとかひじきとか。赤だしのお味噌汁もゆずの七味入りでとってもおいしい。特に私は自転車ぶいぶい言わす予定の身のくせにちょっと体調崩してたので、普通のごはんがおいしかったです。
京都のもん食うぞーってきばって入る店じゃないけれど。
ちょっと応援したい店でした。

営業時間は
お昼 11:30〜品切れまで
夜 17:30〜お客様次第
定休日は
木曜日・日曜日の夜
紹介してある所があったのでリンクはっときます。
http://www.leafkyoto.net/newopen/0401/shop05.html

http://fukafuka.mokuren.ne.jp/sb/sb.cgi/2